里親制度とは、実の親と暮らせない子どもを家庭に迎え入れ、正しい理解とあたたかい愛情をもって養育する、子どものための制度です。

世の中には様々な家族の形があり、里親家庭もそのうちの一つです。現在都内には、親の病気、虐待、離婚、貧困などの理由により、約4,000人の子どもたちが、生まれた家庭から離れて生活しています。こうした子どもたちがあたたかい愛情に包まれながら育つことができるよう、自らの家庭に迎え入れ、家庭的な環境で育てているのが「里親」です。

里親の種類

養育家庭(里親)

一定期間子どもを預かり育てる里親です。
赤ちゃんから中高生まで、子どもの年齢は様々です。
親の状況により、途中で元の家庭に戻ることもあります。
短期間のみ子どもを預かる里親もいます。

養子縁組里親

養子縁組によって養親となることを希望する里親です。
特別養子縁組が成立するまでの間、里親として子どもを育てます。
生後28日未満の新生児を委託する事業もあります。 
※新生児を委託する養子縁組里親は年齢等の要件があります。

専門養育里親

専門的ケアを必要とする子どもを一定期間預かり育てる里親です。
一定の要件を満たし、必要な研修を受ける必要があります。

親族里親

両親が死亡、行方不明、長期入院などにより子どもを養育できない場合に、祖父母などの親族(3親等以内)が里親となりその子どもを育てます。

里親になるまでのステップ

あいりすでも里親に関するご相談に応じています。お気軽にお問合せください。

よくある質問

よくある質問をまとめました。
里親にまつわる制度は自治体によって異なります。
お住まいの自治体の情報などお知りになりたい方は、お近くの児童相談所までお問い合わせください。

Q
里親になるには資格が必要ですか?
A

一定の要件(家庭状況、収入状況、住居の環境など)を満たしていれば、特別な資格は必要ありません。里親になるにあたって、子どもの養育に必要な心構えや知識を研修で学ぶことができます。大切なことは、里親が子どものための制度であることを理解していただけることです。

Q
実子がいても里親になれますか?
A

実子がいても里親になれます。 里親として実際に里子を受託するときは、実子と十分に話し合い、新たな家族の一員として里子を受け入れ、早く新しい生活になじめるような工夫・配慮が必要です。

Q
単身でも里親になれますか?
A

配偶者がいない場合は、補助者(同居状態に継続性・安定性があり、子どもを適切に養育できると認められ、かつ、生活を共にし、主たる養育者の補助者として子どもの養育に関わることができる成人の親族等)がいれば、申請は可能です。

Q
家が狭いけど大丈夫ですか?
A

住居の広さ、間取りについては、「家族の構成に応じた適切な環境」が確保されることが必要です。「家族の構成に応じた適切な環境」が、具体的にどの程度の広さ、間取りを指すのかの詳細は、お住まいの地域の児童相談所にお尋ねください。

Q
共働きでもなれますか?
A

子どもの養育に支障のない範囲で、共働きで里親をされている方も少なくありません。里親として迎えた子ども(里子)も、必要に応じて保育園を利用できます(利用をお考えの場合は、事前に児童相談所にご相談ください)

Q
子育ての経験がないけど、相談できる人はいますか?
A

中野区では児童相談所をはじめとする関係機関がチーム養育体制をとり協力しながら里親さんや子どもたちを支援しています。

この他にもご質問がありましたら、お気軽にお問合せください。

中野区では定期的に制度説明会を行っております。